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土台を治すことが失決だった(1987年の手記)
埼玉県在住・主婦 遠藤静子さん |
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若林先生のところに来た時、私の歯はグラグラとしていて口臭もひどかった。痛みはまったくなかった。
ところが、レントゲン写真やスライドを見せてもらって、骨がぐしゃぐしゃに腐っているのを知った。このままでは、何年もたたずに入れ歯になると思った。
しかし、何としても自分の歯で食べて行きたかった。それが、努力次第では治らないこともない、といわれ、飛びつくようにお願いした。
一年半ぐらいかかった。手術も四回した。一年半通う間に、ブラッシングの指導をうけた。うけてみると、それまでの磨き方が、いかにダメであるかがわかった。それまでは、表面だけをざっと磨く程度だった。口の中が爽快になるし、それでいいと思った。ところが、表面などというものは磨かなくてもよかったのだ。
私の場合は、歯と歯肉の間が問題だったのである。
早く治療をして欲しいと思っているのに、ブラッシングの指導だけしかしてもらえなかったため、初めは首をかしげたこともあった。しかし、説明をよく聞いているうちに、歯間があきすぎていることが分かった。そこで歯間ブラシを使った。歯間ブラシを使かったらどこにあったのかと思われるくらい、固形物のようなカスがとれた。気味が悪いくらいだった。これじゃ、いくら磨いても取れるはずがなかったわけだ。
ブラッシングは朝と晩にそれぞれ十分ぐらい。テレビを見ながらした。これを注意された。鏡を見ながらしなければ、角度も間違うし、磨き方もいいかげんになる。鏡をみながらブラッシングしていると、痛みも徐々に取れてきて楽しくなってきた。
歯槽膿漏が治ったいま考えてみると、ムシ歯ならムシ歯だけの治療をいくらしてみたところで、土台が弱っていたり、腐っていたりしていたのでは何もならないことが分かった。家屋の土台と同じように、家屋を大事にするには、まずは土台をしっかりしておかなければならない。だから、土台を早く治すことが先決である。
私には双子の妹がいる。妹も私と同様にすきっ歯である。アフリカにいる妹は、歯が悪くなるとフランスやスペインに行って治療しているという。それも抜くだけの治療だという。西欧ではやはり、歯槽膿漏になると、抜くことが治療のようだ。抜く歯も、もちろんあるだろうけれど、抜かずにすむ歯まで抜かれているのではないかと心配である。日本にいて、若林先生とお会いでき、歯の健康を維持するための歯槽膿漏の治療ができるというのは、恵まれていると思う。 |
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